伝統380年 雛人形のふるさと鴻巣 マル武人形

マル武人形

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マル武人形とは

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伝統400年雛人形のふるさと鴻巣

「雛人形のふるさと」と言われる鴻巣は、江戸時代中期より「鴻巣雛」として有名で「関東三大雛市」のひとつに数えられていたところでした。

明治になっても「鴻巣雛」の製作は盛んで「県内では、越谷6軒、大沢3軒、岩槻3軒に比べて、鴻巣の人形業者30軒、職人300人」という記録がその活況ぶりを伝えています。

江戸より連綿と続く「鴻巣雛」の伝統の灯を、令和の今もしっかりと守り続けることと、日本の節句文化という大切な慣わしを守り続けることが、私たちマル武人形の使命と考えております。

鴻巣絵図 埼玉県営業便覧

伝統の技と真心でつくるひな人形製作

人形製作工程

1 裂地の裁断

和紙で衣裳の各種型紙を作り、へり部分にのみ糊を付け、裂地裏面に貼り付けます。型紙に沿って裁断して衣裳部品を作っていきます。

2 縫 製

姫の十二単の唐衣・表着・五衣・単衣・裾、殿の着物・裾・中袖等、数多くの衣裳部品をミシン、または手縫いで細やかな部分まで縫い合わせ、折り込み仕上げていきます。

3 着付け・振付け

仕上がった衣裳は両腕を後方に曲げて羽織らせるようにして着付けます。次にそれぞれの人形の形に振付けます。腕を曲げる角度や手の位置などで全体のバランスを取ります。

4 頭差し

頭差しは最終の人形検品を兼ねて行われます。包まれた顔紙を外し、汚れ等無いことを確認します。頭と衣紋の中心線が一直線になるように差し込みます。

全国から厳選した「裂地」

マル武人形こだわりの裂地

マル武人形は、人形の衣裳となる裂地にもこだわっています。全国各地の職人の元へ足を運び、数多くの中から厳選した裂地を仕入れ、当社工房にて衣裳に仕立てています。

一般的に人形用の裂地として流通しているのが金襴で、綾・繻子・錦・緞子などの地(経糸)に、緯糸に金糸を施し紋様が浮き出るように織り出した織物です。なかでも最高級絹織物を扱っているのが、創業260年、十三代目を数える京都の老舗『誉田屋勘兵衛』で、絹糸から図案、配色にまでこだわり、金襴だけでなく有職の裂地もその品質の良さが光ります。

他にも西陣織の帯、友禅染の着物、名物裂等、様々な種類の裂地を取り揃えています。
また近年は和の素材に限らず、ウエディングドレスに使用されるフランス産高級レースや、オーガンジーなど、雛人形には使われてこなかった素材も扱っています。

どの裂地にも、その様々な色、柄、模様にはそれぞれ意味があり、お子様の健やかな成長や幸せを願った「想い」や「祈り」が込められています。

1 正絹輪奈唐織帯

草木染による五彩の白い絹糸を用いて織り上げた帯地。輪奈唐織とは、輪奈織と唐織の二つの技法を一つに合わせ、布地全体に立体感のある輝きを放つ西陣織の袋帯の一つです。

2 向鸚鵡文・向蝶文

正絹西陣織有職の衣装は、縁起の良い柄と言われる吉祥文で殿の『向鸚鵡文』には、勉強や習い事の上達、姫の『向蝶文』には美しい人に育つようにという願いが込められています。

3 黄櫨染

櫨と蘇芳によって染色する染物。赤みを帯びた茶色が太陽を表す色とされ、光の当たり具合で色合いが変化する奥深い染色です。天皇陛下が儀式で着用する袍の色と定められ、他の者は使用できない『禁色』とされていました。

4 正絹泥染

大島紬の染色に用いられる技法で、泥は染料の発色や繊維に定着させる媒染剤として用いられます。泥染は独特な光沢のある黒色が有名ですが、近年、性質上黄変してしまう絹糸を白泥で白く染めることで、淡い色合いを定着させる技法が産み出され、濃い色だけでない泥染が作られるようになりました。

5 有松鳴海絞

愛知県名古屋市の有松・鳴海地域を中心に生産され、国の伝統工芸品に指定されている最高級の浴衣地です。布を絞って染めることにより描き出される独特な文様は様々で、その数は100種類以上あると言われています。

6 正絹ゴブラン織

ゴブラン織は15世紀にフランスのゴブラン家が造った平織の一種で綴織とも呼ばれ、細密な緯糸だけで模様を表現します。この織物とほぼ同じ手法で織られているのが日本の西陣爪掻本綴織という織物で、手間がかかり高度な技術を必要とするため、高価な帯地などに用いられます。

小川和紙へのこだわり

雛人形雛人形の衣裳を製作する際、裂地の裏には型紙が貼られます。大量生産を行っているものは、「不織布」を全体に糊付けをして裂地に貼っていますが、工房 道翠では埼玉県の伝統的手工芸品である小川町の『小川和紙』を用いています。
衣裳を作る際、型紙となる和紙の縁だけに糊打ちをしてから裂地に貼り付ける「袋貼り」という技法で一枚一枚丁寧に裏打ちをすることで、裂地全体に糊打ちしたものとは違い、衣裳にしなやかさと張りが生まれます。
型紙に和紙を使用することで衣裳の線や形の耐久性が生まれ、日本の風土にあった衣裳の調湿効果や防虫効果があることから小川和紙を使用しています。

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